2025年10月31日、クアラルンプールは UNESCO（国際連合教育科学文化機関）により「クリエイティブ・シティ（デザイン部門）」として認定され、グローバルなクリエイティブ・シティ・ネットワーク（UCCN）の一員となりました。今年は58都市が新たに加盟し、世界中の都市がクリエイティブ、文化、デザインを将来の都市発展の中核として重視していることを示しています。
UNESCOクリエイティブ・シティ・ネットワーク（UCCN）について
UNESCO Creative Cities Network （UCCN）は2004年にUNESCOにより設立され、文化・デザイン・芸術などのクリエイティブ要素を都市の持続可能な発展の核と位置づける都市をつなぎ、学び合い、交流・協力を促進することを目的としています。ネットワークは工芸、デザイン、映画、ガストロノミー、文学、メディアアート、音楽、建築など幅広い分野を対象としています。
UCCN加盟都市は、クリエイティブ産業を都市計画に組み込み、公共・民間・市民社会の協力を推進し、経験を共有し国際交流に参加することが求められます。UCCNは単なる名誉ではなく、政策支援、都市更新、文化経済の活性化、国際的な認知を意味します。今年58都市が同時に加盟したことは、世界の都市が「クリエイティブ＋文化＋ライフスタイル」を重視し、それを持続可能な都市競争力の重要要素と考えていることを示しています。
クアラルンプール加盟の意義
- 都市ブランドの向上：クリエイティブ都市となることで、クアラルンプールは「クリエイティブ＋文化＋ライフスタイル」の面で国際的に認知され、世界の投資家やクリエイティブ人材、観光客への都市イメージが向上します。
- クリエイティブ産業と文化経済の促進：デザイン、メディア、芸術、文化イベントなどの産業が政策・資源の支援を受け、新たな経済成長を生み出します。
- 国際協力と知見の共有：ネットワークを通じて他都市と経験を交換し、国際的なプロジェクトに参加、先進的なクリエイティブ都市の実践事例を得られます。
- 都市更新と将来性：クリエイティブ要素を都市計画に取り入れることで、公共空間の改善、旧市街の再開発、文化施設の整備が進み、生活の質と不動産価値の向上につながります。
- 不動産投資への間接的支援：クリエイティブ都市の認定は「将来性のある都市」というストーリーを提供し、投資家の信頼感を高めます。
なお、クアラルンプールの加盟により、マレーシアは3つのユネスコ認定クリエイティブ都市を持つことになりました。2023年に音楽都市として認定されたイポー、2021年に美食都市となったクチン、そして今回のデザイン都市クアラルンプールです。さらに、ユネスコ世界遺産であるジョージタウン（ペナン）とマラッカ、世界ジオパークに指定されたランカウイ、そして生物圏保護区として認められたサバ州のクロッカーレンジなども含め、マレーシア全体が「文化を守り、創造を育て、持続可能性を追求する国」として国際的に評価されています。
高級住宅と海外投資家の注目ポイント
ライフスタイル＋ブランド＋コミュニティの雰囲気＋将来性
「クリエイティブ＋デザイン＋文化的ライフスタイル」を都市開発の軸にする都市では、高級住宅の価値は単なる立地や間取りだけでなく、都市のブランドや文化的雰囲気、生活スタイルとの調和が付加価値となります。
投資信頼性と資産価値の提示
国際的に認められた都市での不動産所有は、入居者や将来の購入希望者に物件の独自価値や将来的な増価の可能性を示すことができます。
物件管理の差別化
高級物件管理を専門とするチームは、都市のクリエイティブアップグレードを背景に、「サービス＋体験」を差別化ポイントとして物件の付加価値を高めます。
高級入居者・国際住民の誘致
クリエイティブ都市の認定は、コミュニティの雰囲気や都市ブランド、生活スタイルを重視する高級入居者や国際住民を惹きつける要素となります。
まとめ
クアラルンプールはクリエイティブと文化のアップグレードが進む都市です。高級住宅への投資は、単なる不動産取得ではなく、都市の将来性を購入することでもあります。
私たちは日系高級物件管理会社として、空間デザイン・リノベーション、家具・インテリアのコーディネート、賃貸・投資コンサルティング、日語対応、短期賃貸運営など、ワンストップで高級住宅に関わる全方位サポートを提供しています。都市のトレンドと高級ライフスタイルを統合することで、物件の価値を最大化し、投資家と入居者双方に最適な居住・投資体験を提供します。
