マレーシアは、経済成長が著しく、外国人投資家にとって魅力的な不動産市場として注目されています。その中で、日系企業も多く進出し、不動産管理業務においても存在感を示しています。本日は、マレーシアで活動する日系不動産管理トップ2社の代表者による対談を通じて、現地の不動産管理の実態や課題、そして今後の展望についてご紹介します。
対談に参加したのは、マレーシアで長年の実績を誇る日系不動産管理会社「アクアホワイトホーム」と「ホールフィールド」の代表者です。両社は、高品質なサービスと日本流のおもてなしを提供することで、現地の顧客のみならず、日本人駐在員や投資家からも高い評価を得ています。
前編:
後編:
⚫︎対談テーマ1⚫︎不動産管理で大変なこと
まず、不動産管理において最も大変なことについて両代表にお話を伺いました。アクアホワイトホーム(TOMORROWグループ)の唐は、「テナントの家賃滞納や不法行為が大きな課題です」と述べました。家賃の回収がスムーズに行かない場合や、テナントが物件を違法に使用するケースが増えているとのことです。
ホールフィールドの堂田社長も同意し、「物件の品質が悪いために発生する欠陥(ディフェクト)の対応も大変です」と指摘しました。新築物件でも品質に問題があることが多く、修繕やメンテナンスが頻繁に必要になる場合があるとのことです。
⚫︎対談テーマ2⚫︎リーシング
次に、リーシング(賃貸契約)について伺いました。唐は、「賃貸市場はコロナ前の水準に回復しましたが、販売市場は依然として弱い状況です」と述べました。特に、外国人投資家や駐在員の需要が回復していることが賃貸市場の回復に寄与しています。
堂田社長も、「賃貸市場の回復は喜ばしいことですが、販売市場の低迷が続いているため、新たな販売戦略が求められます」と述べました。販売物件の魅力を高めるためのリノベーションや、柔軟な価格設定が必要とされています。
⚫︎対談テーマ3⚫︎ Nanas民泊(奈々の宿)に関して
Nanas民泊(奈々の宿)についても話が及びました。唐は、「奈々の宿は、一般的な民泊業者とは異なり、物件管理会社が運営する民泊です」と述べました。この特徴により、物件を大事にしながら安定的な収入を得ることができるとのことです。特に、長期賃貸が難しい物件に対して、有効なソリューションを提供しています。
奈々の宿は、物件管理の補足として機能し、物件の維持管理を前提に運営されているため、オーナーにとっても安心して任せることができると唐は強調しました。
⚫︎対談テーマ4⚫︎ クアラルンプールのマーケットに関して
クアラルンプールの不動産市場についても議論されました。唐は、「賃貸市場の回復は喜ばしいことですが、販売市場の低迷が続いています」と述べました。そのため、TOMORROWはランカウイの海沿いの物件に力を入れています。これにより、投資家に新たな選択肢を提供しています。
⚫︎対談テーマ5⚫︎ ランカウイの物件
ランカウイの不動産について唐は、「ランカウイはリゾート地としての魅力があり、割引後の価格で50万リンギット(1500万円)から購入可能な物件を提供しています」と述べました。これらの物件は所有権付きで、購入者にとって購入の負担が低く、さらに民泊として運用することで約8%のネット収益が見込めます。
また、リタイアを検討している購入者には、希望する期間に自分で利用し、それ以外の期間を民泊に回すことができる柔軟な運用が可能です。管理会社が運営する民泊であるため、どの程度の期間でもオーナーさんが安心して滞在できます。
⚫︎対談テーマ6⚫︎新MM2Hに関して
最後に、新しい「マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)」プログラムについて議論しました。唐は、「新MM2Hは不動産購入が条件となっており、申請者にとっては条件が高くなっています」と述べました。さらに、「まだ実行の詳細ルールが発表されていないため、TOMORROWは最新情報に注目しながら、より適切なアドバイスをお客様に届けたいと考えています」と付け加えました。
堂田社長も同意し、「新MM2Hは不動産市場にも良い影響を与えるでしょう」と述べました。外国人の移住者が増えることで、住宅需要が高まり、投資機会も増えると期待されています。
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マレーシアの不動産市場は、急速な成長とともに多くのチャンスと課題が存在します。日系不動産管理会社の強みを活かしつつ、現地のニーズに応える柔軟な対応が求められています。今後も、TOMORROW WTO SDN BHDがお客様思いの方針で全身全霊で対応して行く所存です。
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マレーシア不動産の見通し、新MM2Hに関して、KLの日系管理会社の代表が対談しています。
▷前編動画 (不動産管理に関して): 【マレーシア不動産の管理の実態】管理戸数 日系トップ2社の対談_ 前編
▷後編動画 (不動産管理に関して):【マレーシア不動産の見通し / 民泊 / 新MM2Hに関して】管理戸数 日系トップ2社の対談_ 後編
▷【Aqua White Homeウェブサイト】 : https://aquawhitehome.com
▷【ホールフィールドウェブサイト】https://hallfield.jp/